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腰痛のマネジメント
座位姿勢と中腰は椎間板への大きな負担となり、腰痛が悪化する可能性があります。
- 長時間座りつづける事は要注意です(オフィスワーク系の方)
- 長時間のドライブは要注意です
- あぐら・横座りは要注意です
- 中腰を避けてください
- 痛みの強い時は、横向きで膝をまげた姿勢が楽です
- 痛みが和らいできたら散歩・水泳・腰痛体操をしましょう
椅子はしっかりとした背もたれのあるものを選んでください
- 背もたれに背中をしっかりつけて座ってください
- しっくりいかない時は、背もたれとの間にクッション等を入れてください
腰椎椎間板ヘルニア、頸椎椎間板ヘルニア
ご相談内容
Q.腰椎椎間板ヘルニアや頸椎椎間板ヘルニアは手術が必要ですか?
A.院長がアメリカで後期研修をしていた頃は、腰椎椎間板ヘルニアは早期に手術したほうが良いとされていました。しかし、現在では腰椎椎間板ヘルニアに対して、早期に受診し、症状に合った治療と患者さまへ教育/リハビリを行えば、ほとんどの症例で不要となっています。それは、腰椎椎間板ヘルニアの脱出(悪化)と縮小(改善)のメカニズムが判明したからです。
頸椎椎間板ヘルニアも、認知行動療法に基づく指導に従っていただければ、ほとんどの症例で手術を要することはありません。(巨大脱失ヘルニアで神経症状が重篤な場合などを除きます)
脊柱管狭窄症
ご相談内容
Q.腰部脊柱管狭窄症は手術が必要ですか?
A.腰部脊柱管狭窄症の患者数は増えています。その一方で、手術後数年で症状が再発する患者さまが少なからずみられます。手術を決断される前に、できるだけ早期に受診してください。当院では、理学療法士によるリハビリ・患者さま教育を3~6カ月を行います。この間に腰椎装具の作成・装着を行います。これを認知行動療法といいます。これらの組み合わせにより、多くの症例で症状の改善が期待できます。(ただし、発症後長期経過して受診された方で、MRI画像上で狭窄が進行している方には手術をお勧めすることがあります。)
変形性関節症
関節の老化現象に伴い、軟骨がすり減って変形することにより起こる病気です。変形した関節は元に戻す事ができませんので、なるべく早く病院を受診して治療を受け、進行を抑えるようにすることをお勧めいたします。
骨折
ご相談内容
Q.高齢の母が腰椎の圧迫骨折になりました。手術した方が良いでしょうか?
A.腰椎胸椎の圧迫骨折は下肢の運動知覚障害・膀胱障害がなければ、ほとんどの症例で手術は必要ありません。
体幹装具を各自で作成装着します。日常生活指導/リハビリを行います。骨粗しょう症のある方はお薬・注射を併用すると徐々に痛みが和らいでいきます。最近まで腰椎の圧迫骨折、即1~2カ月入院、と考えられていました。今は家庭の介護力を骨折直後の約1カ月間確保できれば、自宅療養での改善が期待できます。そして骨折の再発予防・寝たきり予防・骨折前の生活への復帰、へつなげます。入院するにしても1週間程度に限定すべきです。長期の入院・臥床はかえって病状を長引かせることになりがちです。
Q.外傷(けが)の治療についての方針は?
A.院長は大病院での救急診療をはじめとして、多数の外傷(けが)症例の診療に携わってきました。骨折(手足)は固定ギプスとリハビリ・早期運動療法でほとんどが数週間で改善します。骨折部のずれ(転位)が大きい場合や大腿骨頸部骨折・舟状骨骨折・脛骨骨折など手術が必須である骨折は関連病院へ紹介しています。
橈骨骨折・上腕骨骨折について、最近なんでも手術へという傾向があり、懸念されています。当院では不必要な手術はお勧めしません。手術による合併症の問題があるからです。
(J Bone Joint Surg Am.2013;1518-26 Complications of distal radial and scaphoid fracture treatmentに図と記載があります)
短期固定ギプスとリハビリ・早期運動療法で改善する骨折は手術なし、を方針としています。
- 高齢者の転倒に伴う外傷(けが)の症例では、手足だけでなく、頭部・脊椎の損傷を伴うことが少なくありません。整形外科・脳神経外科・リハビリテーションを組み合わせた統合的・包括的なアプローチで治療を進めています。
- 頭部外傷、交通事故のむち打ち損傷に対し、熱意を持って診療しています。